20220726 最低賃金、欧米に見劣り
先日の参院選以降、最低賃金の底上げが取りざたされていますね。
【受け取る側】
@1,000円×7時間×22日とすると154,000円が月収になり、税金・社会保険を考えると確かに「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」という生存権が守れるのかという話以前に、昨今のインフレを考えると生活できません。
【払う側】
最低賃金の底上げで困るのは、多くは中小企業だと思います。昨今のインフレで中小企業も体力を削られています。雇用を渋ることにならないか懸念されます。
また制度設計も問題でしょう。
多くの人が、所得税・住民税・社会保険の順番に所得がラインを超えないように働いています。その人たちからすると、ラインに達する直前で働くのを控えますので、最低賃金の上昇は、働く時間が少なくて済む!という発想にしかなりません。
それは、最低賃金を強制的にあげてまで、やりたいことでは無いはずです。
現実の解決策としては、徐々にあげることになるのでしょう。いきなり一律500円あげます!とかは弊害しかありません。
最低賃金が将来上がっていくことは確実です。今できることは、将来に備えて利益率の高い取引をどう増やしていくのか暗中模索することですね!